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O財務相があえてN銀の政策決定に議決延期を請求しないと表明したのは七カ国(G7)財務相・C銀行総裁会議を控え円安誘導批判をかわすためだろ危機に直面する。
矢面に立つN銀政策委員会だが、旧法時代の「スリーピング・ボード」とはまるで違う。 独立性を担保する民主的で透明な政策決定ができる仕組みだ。
透明度はFRB、ECBを上回る。 ECB理事会後の記者会見に参加したことがある。
T総裁は記者のくせ球にも嫌な顔ひとつせず、実に懇切丁寧に金融政策のスタンスを説明する。 しかしユーロ加盟各国の違いが表面化するのを避けるため議事録は公開されない。
FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)後に声明が出され、議事録は公開されるが、議長の記者会見はない。 総裁会見も議事録公開もともにあるのはN銀だけだ。
もちろん形が整っていれば、こと足りるわけではない。 N銀は経済・物価の展望リポートなどを通プラザ合意後の超金融緩和を長引かせたのは、当時の最強軍団、大蔵官僚のSN銀総裁(元大蔵次官)に対する「先輩頼みます」という一言だった。
内需拡大のための財政出動を嫌う「後輩」大蔵官僚の要請に、金融政策は超緩和の継続という重荷を背負う。 それはバブルの引き金になる。
超緩和の反動としての急激な引き締めはバブル崩壊を招き、さらにはデフレ悪循環の政治圧力の弊害は歴史が証明する。 金融政策に依存しすぎたツケはいかに深刻か。
日本経済は嫌というほど味わわされてきた。 T政権がSN銀総裁にかけた金融緩和圧力は過剰流動性を生んだ。
もっと丁寧に説明責任を果たすことが肝心である。 いまFN銀総裁に求められるのは、「市場との対話」や「国際対話」だけでなく「政治との対話」だろう。
GFRB前議長が十八年半も高い信認を得たのは「市場の人」だっただけでなく「政治人間」だったからだ。 財務長官との定期会合はもちろん、歴代大統領には経済を講義してきた。
「市場」と「政治」を同時にこなせたからこそ、信認が高まりFRBの独立性も強まった。 B議長もその遺産を引き継いでいる。
N銀に政策目標の共有を求めるなら、A政権はその前に実行すべきことが多い。 まず中身がおぼろげな成長戦略を立て直すことだ。
「開放なくして成長なし」という旗印のもとに、外資誘致などグローバル戦略を実践するときでもある。 財政再建の姿勢も甘い。
プライマリーバランスの黒字化を目標にするが、基礎的財政収支というより「初歩的財政収支」にすぎない。 消費者の将来不安をなくし消費を引き出すためにも財政改革の目標を国際水準に引き上げる段階だ。
グローバル時代は「信認競争の時代」といえる。 グローバルな成長力を取り込むには、C銀行の信認と通貨の信頼が欠かせない。
それを自ら崩すのは得策ではない。 N銀の信認が揺らぎ円の信認が低下すれば、成長の土台も崩れる。
独立したC銀行は国民の財産である。 懐深い政治と責任あるN銀が相まって初めて日本は成熟国の仲間入りができる。
米国の時代は永遠かユーロ高ドル安を伝える、イタリア、ミラノ市内に表示されたユーロと各国通貨の交換レートイラク戦争による混迷とサブプライム危機の広がりは米国の威信を傷つけた。 ドルの信認は急速に低下し、登場したユーロに基軸通貨の座を脅かされている。
冷戦後、鮮明になった「米国一極」の構造が崩れつつある。 冷戦の時代、米国は「西側のリーダー」として存在感を示した。
しかし米国の存在を一層大きくしたのは冷戦後である。 ライバルは不在で「唯一のスーパーパワー」として振る舞った。
ハードパワーでありながら、ソフトパワーとしての魅力もあった。 米国の懐の深さは圧倒的だった。
しかし、そんな「米国一極集中」の時代は長くは続かなかった。 9・11を発端とするテロとの戦いのなかで、米国はイラク戦争に突入する。
それは国際社会からみれば、「単独行動主義」に映り、米国内では「米国民の分裂」につながった。 それはベトナム戦争以来の米国の危機だった。
米国発の金融危機は、ドルの暴落を伴っている。 イラク戦争に参加しなかった独仏を中心とするユーロという受け皿通貨の存在が安心してドルを売れる環境をつくった。
ドル安はまた原油・一次産品高に跳ね返り、世界インフレを招き、グローバル経済を揺さぶっている。 サブプライム危機をきっかけに「市場の自由」を主張するF流と「政府の役割」を説くG流の間で米国の経済思想が揺らぎ始めている。
国際政治と国際金融の激動のなかで、「米国の時代」にかげりが生じている。 米国の時代は永遠力役者である。
「Yチームタジアムを借り切って吹奏楽団の演奏付きで高らかに宣言しない限り、政策変更はない」。 P米財務長官は「強いドル」戦略を転換しないことをこんないきな言い回しで鮮明にした。
ニューヨーク・Yチームには財務長官と同姓同名の名選手がいる。 強打好守の右翼手で、三番打者として三連覇に貢献した。
D選手のような派手さはないが、背番号虹のユニホームを着て球場に行くファンも多い。 ニューヨークの街でPといえば、まずこの名選手を思い浮かべる人がほとんどだろう。
オニール長官がそれを承知で「Yチームタジアムを借り切って」と言ったとしたら、大変な「ドルの世紀」は永遠から始まった。 実業界出身だけに、オニール長官には「強いドル」戦略をいつまで続けるのかという疑念がつきまとう。
景気減速のなかで輸出優先に傾斜して「強いドル」戦略に気迷いが生じるのではないかという観測である。 それ以上に政権の戦略はどうあれ、強いドルを支えてきた構造自体が揺らいでいるという見方もある。
GDPの四%を超す巨額の経常収支赤字をファイナンスするには、米国に世界中の資金を吸い寄せるしかない。 それには「強いドル」は絶対的な条件である。
ところが、ウォール街を媒介にしたニューエコノミーを促してきたこの繁栄のしかけそのものにかげりがみえ始めた。 株価の調整はその証明だ。
そのなかでこれまであまり気にしなくてすんだ経常収支の赤字が米国経済に重くのしかかる。 米国経済の先行きを楽観するM大教授も「経常収支の赤字は大きな問題だ」と警告する。
経常赤字をめぐる懸念がドル下落の引き金になればインフレ圧力・金利上昇・株価下落という逆回転が作用しかねない。 電力危機と相まって「スタグフレーション」が頭をもたげかねないという声さえ聞かれる。
もちろんFRBのG議長の軟着陸をめざす巧みな手綱さばきに引き続き期待するしかないが、市場が「緊急利下げ」をねだるようになると肝心の市場との対話もぎくしゃくする。 B政権の減税構想には景気下支え効果はあるが、伯仲議会での調整には時間がかかる。
「強いドル」戦略の背景にあった米国経済の独り勝ちは終わろうとしている。 米国経済の急減速は世界経済全体に影響を与えずにはおかないが、そのなかで欧州への影響は軽微ですみそうだ。
米国の繁栄と欧州の「ほどほど成長」という対比から米国の景気後退と欧州の安定成長という対照への転換である。 FRBが金融緩和を急げば米欧間の金利差も縮むことになる。
ドルとユーロのシーソーゲームは始まっている。 米国の繁栄を支えたのは欧州企業による米国の時代は、永遠か二○○二年一月一日にはユーロ貨幣の流通が始まる。
この「Eデー」に向けて準備が進められている。
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もちろん形が整っていれば、こと足りるわけではない。 N銀は経済・物価の展望リポートなどを通プラザ合意後の超金融緩和を長引かせたのは、当時の最強軍団、大蔵官僚のSN銀総裁(元大蔵次官)に対する「先輩頼みます」という一言だった。
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超緩和の反動としての急激な引き締めはバブル崩壊を招き、さらにはデフレ悪循環の政治圧力の弊害は歴史が証明する。 金融政策に依存しすぎたツケはいかに深刻か。
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GFRB前議長が十八年半も高い信認を得たのは「市場の人」だっただけでなく「政治人間」だったからだ。 財務長官との定期会合はもちろん、歴代大統領には経済を講義してきた。
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それを自ら崩すのは得策ではない。 N銀の信認が揺らぎ円の信認が低下すれば、成長の土台も崩れる。
独立したC銀行は国民の財産である。 懐深い政治と責任あるN銀が相まって初めて日本は成熟国の仲間入りができる。
米国の時代は永遠かユーロ高ドル安を伝える、イタリア、ミラノ市内に表示されたユーロと各国通貨の交換レートイラク戦争による混迷とサブプライム危機の広がりは米国の威信を傷つけた。 ドルの信認は急速に低下し、登場したユーロに基軸通貨の座を脅かされている。
冷戦後、鮮明になった「米国一極」の構造が崩れつつある。 冷戦の時代、米国は「西側のリーダー」として存在感を示した。
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米国発の金融危機は、ドルの暴落を伴っている。 イラク戦争に参加しなかった独仏を中心とするユーロという受け皿通貨の存在が安心してドルを売れる環境をつくった。
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ドルとユーロのシーソーゲームは始まっている。 米国の繁栄を支えたのは欧州企業による米国の時代は、永遠か二○○二年一月一日にはユーロ貨幣の流通が始まる。
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